季語の絵日記

日々移ろう季節の出来事をつづりました。

耳学問

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ちょっと小耳に挟んで得た知識、何かの本で読み部分的に知っている知識を「耳学問」というのだそう。
古事記っておもしろそう、と思いつつこれまでちゃんと勉強したことはなし、国生み、天の岩戸、ヤマタノオロチ退治、因幡の白うさぎ、国引き、ヤマトタケルの東征…。全部耳学問のかじり知り。
古事記がややこしい一番の理由は何より名称で、舌がからまりそうな神々の名前が容赦なく連続するのでたちまちお手上げ。

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だから本屋で阿刀田高さんの「楽しい古事記」の最初のページに
「この二人より先に五神と六代、都合十五人の神々の名があるのだが、いちいち揚げるのはややこしい。古典はおもしろい部分から入門するのが私のモットーだ。それゆえに五神と他の六代は省略。イザナギの命、イザナギの命のエピソードがひときわ内容が豊富で、肝要である。」
とあるのをみて、これなら、と思い購入。
おもしろいところをかいつまんで面白くお話しいただくと、なるほど古事記は楽しい。とくに神話性豊かなエピソードはどれもすごく楽しい。
この本は古事記の解説と、著者が古事記ゆかりの地を訪ねたエッセイをおりまぜた一冊。

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私の耳学問の古事記は一歩進んで、あと二歩も進めば、いよいよ古事記について詳しく勉強してみるつもりである。
古事記入門の入門として
「楽しい古事記」阿刀田高 著